柑皮症《柑色皮症》

柑皮症《柑色皮症》

柑皮症(かんぴしょう)とは、食物中のベータカロテンの摂取量が多くなったときに皮膚が黄色くなる現象です。代表的なのは温州みかんなど柑橘類を食べると指が黄色くなるもので、皮膚にベータカロテンの沈着が起きているため洗っても取れません。

 

ベータカロテンは皮膚の表皮・角質層・皮下脂肪に沈着しやすいため、角質層が厚い手掌・足底が黄色くなりやすいです。ベータカロテンの摂取量が極端に多いと、顔を含め全身が黄色くなることもあります。ミカンなど柑橘類以外にも、ベータカロテンの多い食品の多食で柑皮症が起きることがあります。

 

ベータカロテンの多い食品を、いくつか挙げておきます。

 

緑黄色野菜


カボチャ・にんじん・ほうれん草・トマト・オクラ・ブロッコリー

 

その他の野菜


スイカ・とうもろこし

 

果物


マンゴー・あんず

 

その他の食品


焼き海苔・シソ

 

また、緑黄色野菜のジュースや果汁入りのオレンジジュースも柑皮症の原因となることがあります。ベータカロテンは体内でビタミンAに代わり、皮膚や目の健康維持に役立つ成分です。

 

ビタミンAは摂りすぎると中毒症状が現れるため注意が必要ですが、ベータカロテンの摂取量が多い場合にはビタミンAになる量が減るためベータカロテンを多く摂ることは問題ありません。

 

ただ柑皮症が出るということは必要量以上にベータカロテンを摂っているということなので、摂取量を減らすと良いでしょう。サプリメントによるベータカロテンは一時期ガン予防に効果があると言われていましたが、現在ではガン予防がなく健康効果もハッキリしないとされています。

 

柑皮症による皮膚の着色はベータカロテンの摂取量が減れば2~3ヵ月かけて徐々に元に戻るので、治療の必要はありません。ただし、柑皮症と似た症状が出る黄疸は治療が必要な病気です。

 

黄疸とは肝臓等の不調によりビリルビンという黄色い色素が血液中に増加した状態であり、柑皮症同様に皮膚が黄色くなります。柑皮症との違いは白目が黄色くなるかどうかであり、黄疸は白目が黄色くなりますが柑皮症は変わりません。

 

またベータカロテンは脂溶性のため、血液中に脂肪が多いとベータカロテンが吸収されやすく柑皮症になりやすくなります。家族や周囲の人と同じ量を食べても自分だけ柑皮症になる方は、高脂血症や糖尿病の可能性があるため一度病院で相談してみましょう。

 

-小島内科クリニック医学豆知識でした-

 

柑皮症

 

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