豆知識
神 経

脳・脊髄から発する信号を身体各部に伝えたり、反対に末端から受けた刺激を中枢に伝える働きを持つものを神経と呼びます。神経組織とは神経系を構成する細胞であり、神経組織はおもに神経細胞からなっています。

 

さらに中枢神経では神経膠(こう)細胞を、結合組織として持っています。細胞核を持つ神経細胞・樹状突起・軸索を合わせてニューロン(Neuron)と呼び、これは神経系構成の1単位となります。

 

神経系は、いわば無数のニューロンからできた網のようなもので、全身に神経系が張り巡らされることでヒトを始めとした動物は活動しています。ヒトでは大きく2つの神経系があり、脳と脊髄からなる神経系の中心が中枢神経、中枢神経と身体全体を繋ぐのが末梢神経です。

 

末梢神経はさらに、交感神経・副交感神経・運動神経・感覚神経・自律神経にわけられます。中枢神経に関わる疾患には、パーキンソン病・多発性硬化症・筋萎縮性側索硬化症(ALS)などがあり、多くに運動障害が起きます。

 

末梢神経障害とは、運動神経・感覚神経・自律神経にみられる疾患の総称であり、しびれや震え・動悸など様々な症状があります。原因も様々であり、元になる疾患がある場合には、そちらの治療を優先する必要がありますが、中には遺伝性で原因不明の末梢神経障害も存在します。